原発性局所多汗症診療ガイドライン2023年改訂版

スクリーンショット 2024-09-13 11.21.55.png

スクリーンショット 2024-09-13 11.22.21.png

スクリーンショット 2024-09-13 11.22.45.png

スクリーンショット 2024-09-13 11.23.15.png

塩化アルミニウム製剤

組成例は、GL 参照

外用抗コリン薬

CQ2.外用抗コリン薬は多汗症に有効か? 推奨文:原発性腋窩多汗症と原発性手掌多汗症において,保険適用の外用抗コリン薬による治療は行うことが勧められる.現在のところ,腋窩と手掌部位以外の投与については十分検証されておらず現状では適応はない. 推奨度:腋窩多汗症 B,手掌多汗症 B,足底多汗症 C1,頭部顔面多汗症 C2

ソフピロニウム臭化物 グリコピロニウムトシル酸塩水和物 オキシブチニン塩酸塩
エクロックゲル5% ラピフォートワイプ2.5% アポハイドローション20%
PMDA PMDA PMDA
効能又は効果 原発性腋窩多汗症 原発性腋窩多汗症 原発性手掌多汗症
用法及び用量 1日1回、適量を腋窩に塗布 1日1回、1包に封入されている不織布1枚を用いて薬液を両腋窩に塗布 1日1回、就寝前に適量を両手掌全体に塗布
両手掌に対しポンプ5押し分
妊婦 有益性 有益性 使用しない
小児等 12歳未満対象の臨床試験未実施 9歳未満対象の臨床試験未実施 12歳未満対象の臨床試験未実施

内服抗コリン薬

CQ5.内服療法は多汗症に有効か? 推奨文:propantheline‌bromide(商品名 プロ・バンサイン),clonidine‌hydrochloride(商品名 カタプレス),tofisopam(商品名 グランダキシン)は推奨度 C1,エビデンスレベル II~IV.ただし,副作用が比較的少ないので,外用療法,イオントフォレーシス,ボトックスが無効あるいは,これらの治療が行えない症例(とくに頭部顔面多汗症)には積極的に試みてよい. 推奨度:C1

プロパンテリン臭化物 トフィソパム
プロ・バンサイン錠15mg グランダキシン錠50
PMDA PMDA
効能又は効果 ○下記疾患における分泌・運動亢進ならびに疼痛
胃・十二指腸潰瘍、胃酸過多症、幽門痙攣、胃炎、腸炎、過敏大腸症(イリタブルコロン)、膵炎、胆道ジスキネジー
夜尿症または遺尿症
多汗症 下記疾患における心悸亢進、発汗、頭痛・頭重、倦怠感等の自律神経症状
更年期障害・卵巣欠落症状、自律神経失調症、頭部・頸部損傷
用法及び用量 成人:1回1錠(15mg)、1日3~4回経口投与 成人:1回1錠、1日3回経口投与
妊婦 有益性 有益性
小児 ー(未実施) ー(未実施)