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サルファ剤で薬疹が出たことがあるという患者さんには、スルホンアミド類似構造を持つ医薬品も注意が必要?

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A. スルホンアミド類似構造を持つ医薬品のうち、スルホンアミド系抗菌薬とスルホンアミド系非抗菌薬には交差性は稀である可能性が示されています。そのため、サルファ剤によるアレルギー歴がある方について、深刻なアレルギー症状ではない場合、スルホンアミド系非抗菌薬は使用可能な場合があります。

サルファ剤は、薬剤性過敏反応を引き起こす原因薬剤の一つとされており、ペニシリンに次ぐとも言われており、臨床でも遭遇することがあります。

一方、スルホンアミド類似構造(-SO$_2$-N-R$^1$R$^2$)を持つ医薬品は多岐に渡り、抗菌活性の有無によって大別されており、スルホンアミド系抗菌薬と、抗菌活性のないスルホンアミド系薬剤があります。抗菌活性のないスルホンアミド系薬剤には、チアジド系利尿薬やスルホニル尿素系経口糖尿病用薬などがあります。

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スルホンアミド系薬剤アレルギーには、交差性はあるのか?

スルホンアミド系抗菌薬とスルホンアミド系非抗菌薬

スルホンアミド系抗菌薬とスルホンアミド系非抗菌薬には、交差性がある可能性はありますが、稀であり、交差性のリスクは低いと考えられています。

サルファ剤を含むスルホンアミド系抗菌薬とスルホンアミド系非抗菌薬の交差性について、起こり得るが、リスクは低いと考えられます。

ただし、過去に起こったアレルギー症状の重症度なども考慮して判断すべきです。

薬剤師としては、スルホンアミド系抗菌薬アレルギー歴がある患者さんに対して、スルホンアミド系非抗菌薬が処方された時には、疑義照会を行い、情報提供を行うとともに、投与の可否の判断を尋ねるべきだと考えます。

注意が必要な場合

HIV患者