Ca 拮抗薬

<aside> <img src="/icons/pill_gray.svg" alt="/icons/pill_gray.svg" width="40px" />

特長:

降圧薬として、第一選択薬のひとつであり、臨床でも汎用されている

</aside>

降圧薬として、Ca 拮抗薬は、合併症などの理由から積極的に選択する理由がある場合を除き(積極的適応がない場合に)、高齢者・非高齢者ともに、第一選択薬の一つとなる

高齢者において、Ca 拮抗薬は、短時間作用型ニフェジピンを除くと、降圧薬の中でも高齢者における安全性は高く、汎用される薬剤である。

ガイドライン

高血圧治療ガイドライン 2019(JSH2019)

DHP 系 Ca 拮抗薬は強力な降圧作用にも関わらず、臓器血流保持効果に優れるので、臓器障害合併例や高齢者でも良い適応となり、多くの症例で第一選択薬として用いられる。

作用機序

Caチャネル拮抗作用により、血管を拡張させる

薬剤名

<aside> <img src="/icons/pill_gray.svg" alt="/icons/pill_gray.svg" width="40px" />

DHP 系

ジヒドロピリジン系

</aside>

血管選択性が高い

L型:

ニカルジピン

ニトレンジピン

バルニジピン

フェロジピン

マニジピン

L型+N型:

エホニジピン

シルニジピン[脂溶性]

ニルバジピン

L型+T型:

アゼルニジピン[脂溶性]

L型+N型+T型:

ベニジピン

<aside> <img src="/icons/pill_gray.svg" alt="/icons/pill_gray.svg" width="40px" />

BTZ系

ベンゾチアゼピン系

</aside>

L型:

ジルチアゼム

代表的な副作用

安全性は高いが、副作用は起こりうる。代表的な副作用を以下に挙げる。

<aside> <img src="/icons/checkmark_gray.svg" alt="/icons/checkmark_gray.svg" width="40px" />

末梢浮腫 (特に下肢)

</aside>

細動脈を拡張させるため、毛細血管圧亢進に伴い滲出液が増加し、浮腫を生じる

(末梢組織から見ると、入口(細動脈)は広がるが、出口(細静脈)はそのままなので、圧がかかり、滲出液が漏れ出る)

下腿浮腫

<aside> <img src="/icons/checkmark_gray.svg" alt="/icons/checkmark_gray.svg" width="40px" />

頭痛・めまい

顔面潮紅・ほてり感

動悸

</aside>

血管拡張作用に伴って起こる副作用

<aside> <img src="/icons/checkmark_gray.svg" alt="/icons/checkmark_gray.svg" width="40px" />

便秘

</aside>

平滑筋を弛緩させ、腸管運動(蠕動運動)が低下するため

<aside> <img src="/icons/checkmark_gray.svg" alt="/icons/checkmark_gray.svg" width="40px" />

胃酸逆流

</aside>