https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(24)01733-1/fulltext
ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)
高血圧症 | 浮腫 | 慢性心不全 | 慢性腎臓病 | ||
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スピロノラクトン | |||||
(アルダクトンA) | ○*1 | ○*2 | 原発性アルドステロン症の診断および症状の改善 | ||
エプレレノン | |||||
(セララ) | **○ | ||||
25mg・50mg・100mg** | ○*3 | ||||
25mg・50mg | |||||
エサキセレノン | |||||
(ミネブロ) | ○ | ||||
フィネレノン | |||||
(ケレンディア) | ○*4 |
*1 高血圧症(本態性、腎性等)
*2 心性浮腫(うっ血性心不全)、腎性浮腫、肝性浮腫、特発性浮腫、悪性腫瘍に伴う浮腫および腹水、栄養失調性浮腫
*3 慢性心不全で、アンジオテンシン変換酵素阻害薬又はアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬、β遮断薬、利尿薬等の基礎治療を受けている患者
*4 2型糖尿病を合併する慢性腎臓病。ただし、末期腎不全又は透析施行中の患者を除く。
MRは尿細管以外の腎糸球体、心臓、血管等全身に広く発現しており、その過剰発現・活性化が炎症及び線維化等を直接惹起することで、心臓や腎臓等における病態形成に重要な役割を担っている。そのため、MRの過剰活性の抑制は、心臓や腎臓をはじめとする臓器保護に寄与すると考えられている。